株式投資で一番重要な考え方 損切りの逆指値を置くということ。

株式投資に置いて、これができなければ投資家失格と言っても過言ではない必須のテクニックがあります。

それは「損切りの逆指値を毎トレードで置く」ということです。

損切りの逆指値とは何なのか簡単に説明します。

損切りの逆指値とは、ある値段まで株価が下がったら、その持っているポジションを強制的に決済してしまうという注文です。

例えば、ある株を100円で買ったとして、7%下がったところで損切りの逆指値を設定します。

その後株価が7%下の93円まで値が下がってしまった場合、強制的に売りの注文が出されるという仕組みです。

ではなぜこのような損切りの逆指値注文を置くことがとても大切なのか?

前回の記事でも述べましたが、株式投資に置いて初心が捨てることができない感情は「希望と欲求」です。

初心者は自分の買った株が思惑とは逆の方向に動いた時、「しばらくしたらまた上がるはずだ」と自分の間違いを認めず自分の望む方向にきっと動いてくれるという希望を持ちます。

更に悪い場合「安くなったということは、ここで買って上がれば、更に利益が増えるに違いない」と考え、あろうことか下がっている株を買い増したりします。これが俗にいう「ナンピン買い」です。

株式投資の本をこれまでたくさん読んできましたが、著名な投資家が一貫してやってはいけないこととしてあげているのが、この「ナンピン買い」です。

これだけは覚えて置いてください。株式投資に「希望や恐れ」を持ち込む人はまず勝つことができません。いずれ退場していく運命にあるでしょう。

それではなぜ自分の株が、自分の思惑とは逆の方向に動いて下げた時、損切りをすることが重要なのでしょうか?

仮に、これまでの取引で着実に利益を増やしていたとしても、一回の取引の大きな損失で自分の含み益を飛ばしてしまうどころか、含み損にしてしまう可能性があるからです。

計算してしてみてもらいたいのですが、株には複利という力が働きます。手持ちも資金が増えていくたび、その増えた複利の力で資金はその後加速度的に増えていきます。このパーセンテージが大きければ大きほど複利の力は大きくてこの原理のように働きます。しかし、その逆も然りです。

5%の損を取り戻すには、5.26%あげれば全て取り返すことができます。しかしあなたが、40%の損をしてしまった場合、その損を取り返すのに67%の上昇が必要です。もし50%の損をしてしまった場合、それを取り戻すためにはなんと100%の上昇が必要なのです。

これはたった1回の取引での損が今まで積み上げてきたものを全て吹き飛ばしてしまう可能性があることを指しています。

逆に損をなるべく小さく抑えて、利益を伸ばそうと努めればたとえ勝率が4割であったとしても株式投資で利益を上げることは可能です。

株式投資で大事な考え方は「損小利大」です。

損をするなと言っているのではありません。損をなるべく小さく抑えて手持ちの資金を守ろうということを言っています。

しかし、頭では理解していても実際に行動できないのが人間です。

ノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネマンは、「プロスペクト理論」というものを提唱しています。これは、人間は何かを得る利益よりもそれと等しい損をする時に、より大きな痛みを感じるというものです。カーネマンは100円の損失を心理的に取り戻すためには200円の利益が必要であると解いています。

人間は損失にとても敏感な生き物なのです。

しかし、こと株式投資に関しては、このような人間的弱点をなるべく排除していかなければなりませんm。

そこで重要になってくるのが損切りの逆指値を置くということです。

あらかじめこの損切りの逆指値を設定しておけば、損失が許容リスクに達した時に、感情を介さずにシステムが自動で決済してくれます。

損切りの逆指値はあなたから事故の損失から守ってくれる保険のようなものです。

著名な投資家であるウィリアムオニールは1回の取引で損失を10%以上出す投資家は投資家失格と言っています。

特に成長株投資では特に損切りの逆指値を設定して損失を7%以内に抑える努力をすることが求められrます。というもの成長株は上昇のスピード勢いも早い分、下落のスピードも実にあっという間です。

1週間以内に持ち株が20%以上下げてしまうということも決して珍しいことではありません。

勢いよく上昇するボールは勢いよく落ちてくる落下エネルギーが凄まじいこと理屈は一緒です。

ですが、損失を7%利益を20%になるよう取引のルールを定め、損切りの逆指値を使ったルールに基づいて取引することができれば、着実に利益を出すことができます。

もう一度言います。株式投資で負けている人のその1番の原因は「損切りができないこと」です。

株式投資では、絶対はないので損をすることは絶対にあります。それはどんなに凄腕のトレーダーでもです。

凄腕の著名な投資家ですら、勝率は6割程度であると言われています。

では彼はなぜ利益を上げられるかというと、「自分の過ちをすぐに認めて、撤退することができる」からです。

ぜひ、損切りの逆指値を置いて自分の資金を守ることの重要性について学んでいただけたらと思います。

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